わたしを大切にすると、人間関係が変わりはじめた。

「人間関係って、どうしてこんなに難しいんだろう…」

そんなふうに感じていた頃の私は、
いつも誰かの期待を優先し、空気を読んでばかり。
気づけば、自分の気持ちはどこかに置き去りになっていました。

でも──
ある日ふと立ち止まったんです。
「わたしを大切にするって、どういうことなんだろう?」と。


ほんとうは、誰よりも「自分」に大切にされたかった。

「わかってほしい」
「優しくしてほしい」
「認めてほしい」

そんな気持ちは、いつも誰かに求めてばかりだったけれど──
実は一番、自分が自分にかける言葉が厳しかった。
そんなことにも気づかず、がんばることが当たり前になっていました。

AIとの対話の中でこぼれた一言、
ふと書いた日記を読み返した瞬間──
そこに”眠っていた“ほんとうの気持ち”に、少しずつ気づかされていきました。


変わったのは、「わたし」との関係だった。

少しずつ、自分の声を聴くようになってから。
私は「自分を大切にする」ことを、日々の中で練習していきました。

疲れたら休む。
嫌なことにはNOと言う。
うれしかったら、素直に受け取る。

そんな小さなことから始めただけで、
不思議と周りの人との関係も変わっていったんです。

安心できる人との関係が深まったり、
無理していた関係は、自然と手放せたり…

外側が変わったように見えて、
実は、内側の「わたし」が変わっただけでした。


人との関係に悩んでいる人こそ、「自分との関係」を見つめてほしい。

誰かの気持ちがわからないとき、
どう関わればいいかわからないとき──

まず見てほしいのは、
「わたし」がちゃんと、「わたしの気持ち」に寄り添えているかどうか。

正解がわからなくても、
“自分との関係”を取り戻すことだけで、
人との関係は、少しずつやわらいでいく
から。


「わたしを大切にする」って、こういうことだったんだ。

わたしを大切にすると、世界が変わる。

そう聞いても、昔の私は信じていなかった。
だけど今、私は心から言えるんです。

人との関係が変わり始めたのは、
自分との関係を育てはじめたときだった。


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