これまでの記事では、
「自立の在り方」や「欠けている」という感覚が幻想であることについて綴ってきました。
今回はさらに一歩進んで、私たちの内側で日々起きている「“愛”と“恐れ”の分かれ道」について触れてみたいと思います。
その分かれ道は、とてもシンプルで、
同時に見落とされやすいところにあります。
それが、「信じている」状態と「知っている」状態の違いです。
💎 愛と恐れが生まれる分岐点
私たちは普段、
「それを信じているかどうか」を基準に
物事を判断しています。
でも実は、
心が静かで、揺らぎが少ない状態は、
「信じている」ではなく「知っている」ところから生まれます。
💎 騒がない人は「知っている人」
とてもシンプルな違いがあります。
知っている人は、騒がない。
信じている人は、騒ぎやすい。
信じている状態には、
どこかに不安が残っています。
だから、
別の意見や情報が入ってくると、
反応が大きくなります。
💎 「信じている」は守る必要がある
信じている状態とは、
まだ揺らぎのある場所に立っているということ。
・これは正しい
・これは真実だ
・私は間違っていない
そう信じているほど、
その世界が脅かされたと感じたとき、
人は防衛的になります。
ここから生まれるのが、
恐れです。
💎 批判や攻撃の正体
誰かから強い批判や否定を受けたとき、
そこにあるのは
悪意とは限りません。
多くの場合、
恐れが反応しているだけです。
・自分の拠り所が揺らぐ恐れ
・信じてきた世界が崩れる不安
・自分自身が否定される感覚
そう理解できると、
私たちは必要以上に
傷ついたり、怒ったりしなくなります。
💎 「知っている」状態には恐れがない
一方で、
「知っている」状態に立っているとき、
人はとても静かです。
・証明しようとしない
・説得しようとしない
・同意を求めない
それは、
「これは花だと知っている」
「これは時計だと知っている」
その感覚と同じ。
そこには、
守る必要がありません。
💎 愛は「知っている」側にある
愛の意識は、
拡張と受容のエネルギーです。
・違いを許容できる
・相手を変えようとしない
・正しさを押し付けない
恐れの意識は、
収縮と防衛のエネルギー。
・正しさに固執する
・反論に過剰反応する
・テリトリーを守ろうとする
この違いは、
「知っている」と「信じている」の違いと
そのまま重なります。
💎 恐れに気づくと、慈悲が生まれる
誰かの反応が強いとき、
こう問いかけてみてください。
「この人は、何を怖がっているんだろう?」
そうすると、
防御ではなく、
理解と距離感が生まれます。
そして同時に、
自分自身も
恐れの渦に巻き込まれなくなります。
💎 まとめ
「信じている」と「知っている」は、
- 不安があるか
- 守る必要があるか
- 反応が大きくなるか
という点で、まったく違います。
恐れは「信じている」状態から生まれ、
愛は「知っている」状態から広がる。
この違いに気づいたとき、
私たちは世界を
もう少し静かで、やさしい場所として
体験し始めるのかもしれません。
